実は違法!ネットで売られてるダイビング用小型ボンベに注意!

最近、海外から輸入された簡易な小型スクーバセットがインターネットで販売されています。しかし、これらの製品を使用する際には注意が必要です。日本の法律では、小型ボンベの使用に厳しい基準があり、これに違反すると危険であり、違法となります。

高圧ガス保安法による規制

日本では、高圧ガス保安法により、小型タンクに空気を充てんする行為が規制されています。以下のポイントにご注意ください。

  1. KHK認証が必要です
    小型ボンベやバルブは、高圧ガス保安協会(KHK)の検査に合格し、KHKの刻印がある必要があります。これにより、機器の安全性が保証されます。
  2. 都道府県知事への届出が必要です
    一定の圧力を超えて空気を充てんする場合、都道府県知事への届出が必要です。無届けでの充てんは違法であり、罰則の対象となります。
  3. 違法な充てん方法は禁止です
    手押しポンプなどでの充てんは法律で禁止されており、重大な事故につながる可能性があります。

違法な製品を使用する危険性

適切な認証を受けていないスクーバセットを使用すると、以下のようなリスクがあります。

  • 破裂事故のリスク
    高圧ガスを正しく扱わないと、容器が破裂し、生命に関わる重大な事故を引き起こす恐れがあります。
  • 肺の損傷のリスク
    ダイビングの知識がないまま使用すると、肺に損傷を与えるなど深刻な事故につながる可能性があります。正しい訓練を受けていない方が使用するのは非常に危険です。

既に購入してしまった場合の対処

もし、これらの簡易小型スクーバセットを購入してしまった場合は、以下の対応をおすすめします。

  • 中の空気を放出する
    すぐにボンベ内の空気を安全に放出してください。
  • 適切な方法で廃棄する
    法律に従った方法で廃棄し、安全を確保してください。

安全な製品を選ぶために

スクーバセットを購入する際は、以下の点を確認してください。

  • KHKの刻印があること
    製品にKHKの刻印があるか必ず確認しましょう。
  • 容器の色
    法律では、容器の表面積の半分以上がグレーであることが定められています。黄色、赤、黒の容器は使用できません。

最後に

ダイビングを安全に楽しむためには、正しい知識と安全な機材が不可欠です。違法な製品や未検査の機材を使用すると、自分や他人の命を危険にさらすことになります。必ず法令を守り、安全な製品を使用しましょう。


参照元:
経済産業省、スクーバダイビング事業協同組合、ダイビング高圧ガス安全協会、日本スクーバダイビング協会、日本レジャーダイビング協会