ダイビングに使うタンクは酸素ボンベではない!?
ダイバーたちが背負っている銀色のアレ。
講習を受けてない方や、初心者ダイバーの方はボンベやタンクと呼ぶこともあるアレです。
人によって呼び方が変わりますが、基本的にはシリンダーと呼ぶことが多いです。(ライセンス講習ではシリンダーと呼ぶようになっています)
本題。シリンダーの中身は何?
よく勘違いされていますが、あのシリンダーの中身は純酸素ではありません。
皆さんが陸上で吸っているものと同じ、窒素79%,酸素21%の空気を超高圧で圧縮したものです。
ダイビング用に不純物が入らないような特殊なフィルタを通して封入しているため、通常吸う空気よりも綺麗な空気とも言えます。
酸素の割合を増やした空気を使う場合もある!
ダイビングでは水中での滞在上限を決める要素が2つあります。
- シリンダーに入っている空気量の上限
- 体内に溶けた窒素量による減圧不要限界
これらのうち2番目の減圧不要限界(Non Decompression Limit)を伸ばすために、窒素量を減らしてその分酸素の量を増やすことがあります。
酸素量を増やしたエアのことをエンリッチドエアナイトロクス(EANx)と呼び、酸素の割合でEANx32(酸素32%)やEANx36(酸素36%)と表記します。
詳しくはエンリッチドエアナイトロクスの記事をご覧ください。
まとめ
ダイバーが通常呼吸に使う空気は、皆さんがすう空気と一緒です。